7

ー テレワーク時代の最重要課題を説く ー 2022年、進化したデジタル環境が実現する正...

 1 year ago
source link: https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/19/intel0108/seminarreview0330/?n_cid=nbpnxt_tblad_TAI08522_202205&tblci=GiC7J8suXkwWwAyEn6VqOurJ_I1OUmziuf5A9YNcPNM7LCCkylcokYv1jdfjmuRt
Go to the source link to view the article. You can view the picture content, updated content and better typesetting reading experience. If the link is broken, please click the button below to view the snapshot at that time.

コロナ禍を機にテレワークが普及し、在宅とオフィスを組み合わせたハイブリッドワークが定着しつつある。それにともない、業務効率を向上させるための新たな労働環境の整備や、使用されるビジネスPCの機能要件などが大きく変化している。ハイブリッドワークの質を高めるには何が必要か。また、これからのPC選びに欠かせない条件とは何か。最新のワーク環境とPC事情に詳しいスペシャリストが集まり、事例を交えて語った。

img1.jpg

経営と本社と現場の景色を合わせる!
デジタルワーク最前線~ 新たな働き方の「勝ちパターン」の真髄とは ~

あまねキャリア
CEO
作家/『組織変革Lab』主宰
沢渡 あまね 氏

テレワークは4つのステージで考えよ

沢渡氏はこれまで350件以上の企業や組織の変革を支援してきた。近年、人材開発や組織開発において「越境学習」がキーワードになっているが、沢渡氏も複数の「越境学習」を運営したりアドバイザーとして関わっている。例えば、「組織変革Lab」は企業の変革推進者がオンラインで学び合うオンライン道場だ。また、「育休スクラ」は、育児休暇を取得中のビジネスパーソン同士がマネジメントを学び合うオンラインスクールである。育休中に仕事やキャリアとの向き合い方などを学び、能力やスキルを高めて職場復帰を目指す。

コロナ禍を機に普及しているテレワークに関して、「テレワークは、企業の生産性を高める今後の働き方として非常に重要になっていく」と沢渡氏は述べる。テレワークには、0.0から2.0までの4つのステージがある。

img2.jpg

テレワークの実効性を高める4つのステージ。0.0から2.0へと進化させていく

コロナ禍以前の日本の組織の多くは、テレワーク0.0や0.5だった。すべての業務をオフィスで行い、病気や怪我、介護、育休など、特別な事情を持つ従業員だけが例外的に自宅などで働く。しかし、コロナ禍で緊急事態宣言が出てから、多くの企業がテレワーク0.5に進んだ。紙やハンコを要する仕事がまだたくさん残っているが、自宅からリモートデスクトップ接続のような形で会社のPCやサーバーにつないで業務を行うスタイルだ。

その後もテレワーク環境の改善に向けて投資を続けた企業は、オフィスへ行かなくても一定の業務を遂行できる1.5へと進んだ。さらに、場所と時間の制約が極めて少ない状態でビジネスを遂行できるテレワーク2.0へ進化している企業もある。「御社はどのステージにいるか、ぜひディスカッションしてほしい」と、沢渡氏は聴衆に呼びかけた。

3つのハイブリッドで環境を変えれば、組織が変わる

テレワークの環境を構築した先に、ハイブリッドワークの実現がある。沢渡氏によれば、企業には「働く場所」「顔」「業種・職種」の3つのハイブリッドが求められている。「働く場所」とは、どこでも仕事ができること。「顔」とはパラレルキャリア、すなわち複数の顔を持って働ける環境のことだ。また、単独の仕事を磨いても成功しにくい時代になっていることを「業種・職種」のハイブリッドと表現している。例えば、フィンテックは金融とITの融合、アグリテックは農業とITの融合という具合だ。今日のビジネスの成功は、2業種以上の融合によって実現されている。

「3つのハイブリッドを乗りこなし、さらなる成長と発展を目指すには、モバイルデバイスとクラウドサービスを前提とする業務環境が必要です」(沢渡氏)。これにより、現場、本社、経営など、異なるレイヤーをまたぐ情報共有が進み、業務効率が向上する。

「いきなり人を変えようとしても難しいです。しかし環境を変えれば、人と組織は自然に変わり始めます」(沢渡氏)。同じメンバー、同じ環境、同じ考え方を続けていては、いつまでたっても変革は起きない。「みんなが見る景色を変えましょう」と述べ、沢渡氏は講演を締めくくった。

先進事例講演

img3.jpg

今考えるべきビジネスPC選択の意味、
決め手は運用管理

パネラーインテル
執行役員
パートナー事業本部 本部長
高橋 大造

img4.jpg

パネラーインテル
インダストリー事業本部
ビジネス・クライアントテクノロジー・エバンジェリスト
坂本 尊志

img5.jpg

モデレーター日経BP
技術メディアユニット編集委員
中村 建助
※配信当時の肩書きです

ビジネスPCに求められる性能やセキュリティが高度化

昨今のPC事情に詳しい3人が集まり、最新のビジネスPCについて語り合った。ディスカッションは主に3つのテーマで進んだ。1つ目のテーマは「ビジネスPCに求められる性能の変化」だ。

まず、高橋氏が「コロナ禍でビジネス環境が変わり、ビジネスPCの使われ方も変化している」と述べ、昨今のPC事情の変化を共有した。どこへでも楽に持ち運べ、快適に使えるPCが求められるようになっている。また、PCに求められる性能もシビアだ。テレワークでは、ビデオ会議をしながら複数のアプリケーションを同時に動かす。それでもストレスを感じさせない高い性能が要求されていると説明した。

続いて坂本氏が、昨今のビジネスPCに求められているもう1つの重要な性能である「管理性能」に言及。企業では多数のPCを使用するが、そのすべてが現場ユーザーに負担のない形でしっかりと管理され、安全に使われ続ける必要がある。「PCの導入より維持管理の方が、圧倒的にコストがかかります」(坂本氏)。その責任を担うIT管理部門を支援するため、インテルは「インテル® vPro® プラットフォーム」を開発、提供している。遠隔地にあるPCを手元にあるかのように管理できるテクノロジーだ。

2つ目のテーマは「セキュリティ」だ。中村氏が「ハイブリッドワークの普及により、新たなレベルのセキュリティが求められています。ゼロトラストが叫ばれ、デバイスマネジメントの重要性も高まりました」と語ると、坂本氏は昨今のサイバー攻撃のトレンドに言及した。「サイバー上の脅威は、より複雑かつ巧妙になっています」(坂本氏)。

かつてはアプリケーションの脆弱性が狙われてきたが、ターゲットはOSへと移り、今日ではファームウエアやBIOSなど、より深い階層が狙われるようになった。もはやOSレベルのみならず、ハードウエアレベルの対策が必要になっている。インテル® vPro® プラットフォームは、ソフトウエアより深いハードウエアのレベルで堅固なセキュリティを備える。高速な暗号化エンジンにより、メモリー内のデータを丸ごと暗号化して保護するなど、ハイブリッドワーク時代に必要な高度なセキュリティを実現するプラットフォームとして注目を集めている。

ハイブリッドワーク時代に必要なデバイス管理とは?

3つ目のテーマは「運用管理」だ。中村氏は「ビジネスPCは買って終わりではない。メンテナンスやヘルプデスクなど、その後の運用管理が重要な課題になる」と述べ、運用管理の面での優位性について2人に聞いた。

「冒頭でも少し触れましたが、インテル® vPro® プラットフォームはそもそも管理性能へのニーズから生まれた技術です」(坂本氏)。インテル® vPro® プラットフォームが企業ユーザーに最も評価されている点は、PCがインターネットにつながってさえいれば、遠隔地のPCの電源を入れ、高度な遠隔操作を可能にすることだ。ブルースクリーン状態での操作やBIOSの設定、OSの復旧、暗号化機能「BitLocker」のパスワード入力の代行、OSの再インストールもできる。

また、高橋氏は「PCの運用管理を支援しているソリューションベンダーやSI事業者との連携も強化している」と述べる。例えば、コムチュアネットワークとのアライアンスにより、インテル® vPro® プラットフォームを軸とする運用管理サービスを実現している。「経営者の関心は、PCの運用効率をいかに高めて総所有コスト(TCO)を下げていくかに移っています」(高橋氏)。ITデバイスを所有せずにレンタルするDaaS(デバイス・アズ・ア・サービス)のような動きも進む中で、インテル® vPro® プラットフォームは重要な役割を果たすと語る。

坂本氏によれば、インテル® vPro® プラットフォームが改めて脚光を浴びるようになったきっかけは Windows 10 の登場だ。これにより、半年に1度のフィーチャーアップデートが始まった。それを就業時間内に行おうとすると、PCが2~3時間使えなくなって業務効率を下げる。そこで、アップデートを就業時間外に行うために、インテル® vPro® プラットフォーム搭載のPCを採用する企業が増えた。オリックス生命やセブン銀行などを含む大手企業や、医療機関などがOSやアプリケーションの確実な更新のため大規模に導入している。

企業がPCを使いこなすには、運用管理とセキュリティの課題を同時に解決する必要がある。中村氏は「その両面で実績を持つインテル® vPro® プラットフォームを意識すれば、ビジネス環境を改善できるきっかけになろう」と述べ、セッションをまとめた。

ソリューション講演

img6.jpg

インテル® vPro® プラットフォーム体験キャンペーンのご紹介 ~ 予め用意された環境でHPビジネスPCをリモート操作! ~

日本HP
クライアントソリューション本部
ビジネス開発部 マネージャー
松本 英樹 氏

大企業の7割がハイブリッドワークを推進

松本氏はまず、ビジネスPCを取り巻く昨今の企業動向や課題を共有した。日本HPが21年8月に実施したオンラインアンケート(回答企業667社)によれば、6割以上が「在宅とオフィスのハイブリッドワークを推進する」と回答。大企業では7割とさらに高い。

ハイブリッドワークを進めるにあたり、IT部門やヘルプデスクを悩ませている大きな課題がITデバイスがらみの問題だ。悩みごとの上位には、VPNの接続トラブルやネットワーク関連業務、トラブルシューティング、使い方のサポート、OSの更新作業、PCのセキュリティ設定、評価、管理などが来ている。

「最初に選ぶPCによって、課題解決の容易さは大きく違ってきます」(松本氏)。インテル® vPro® プラットフォームを搭載したPCを検討すべきだと述べる。インテル® vPro® プラットフォームの特長は、上記アンケートで出てきたような課題をリモートから強力に支援できることだ。例えば、リモートで「PCの電源をON/OFFしたい」「ファームウエアやBIOSの設定をしたい」「BitLockerのパスワード代行入力をしたい」といったニーズに応える。

こうした機能はインテル® vPro® プラットフォームの特長なのだが、それを搭載するHPのPCでは、リモート管理業務をさらに強化するHPのオリジナル機能を備えている。例えば、「リモートでデータを完全に削除する機能」や「リモートによるBIOS設定支援」、「PCの不具合をすばやく診断する機能」などだ。インテル® vPro® プラットフォームとHPのビジネスPCが連携することで、PC管理の負担とコストを大幅に軽減できる。

img7.jpg

HPのビジネスPCには、インテル® vPro® プラットフォームのリモート管理機能をさらに強化するオリジナル機能が実装されている

両者の連携ソリューションを活用するには、「インテル® EMA」をインストールしたサーバーが必要になる。しかしその実現には、「クラウド利用の予算申請」や「サーバースペースの確保」、「VPNなどセキュリティポリシーの調整」、「インテル® vPro® プラットフォーム搭載PCの手配」といった労力とコストが必要になる。今回、日本HPが展開する新たなキャンペーンは、こうした負担を軽減することが目的だ。

インテル® vPro® プラットフォームとPCの連携を無料で体験

キャンペーンの特長は3つある。まず、「インテル® EMA」をマイクロソフトのパブリッククラウドサービス「 Microsoft Azure 」上にセットアップする。といっても、HPのスタッフが操作方法をWeb会議でレクチャーしてくれるので安心だ。次に、「インテル® EMA」のダッシュボードをリモート操作するための管理者用PCと、管理者がリモート操作した際の動作を確認できる従業員用パソコンの合計2台を、3~4週間ほど貸与する。一連のシステムを体験してもらうためだ。

応募はキャンペーンの特設サイトからアンケートに答えることで実施する。体験後にオンライン取材でその感想を述べ、機材を返却すれば終了だ。すでにキャンペーンを体験したユーザーからは、「リモートからの電源管理ができる点に感動した」「OSだけでなく、BIOSにリモートでアクセスできる点がすごい」「ブルースクリーンがリモート環境で確認できる点はとても良かった」「在宅勤務中に退職した従業員のPCのデータをリモートから抹消できるのが便利」「無償でこれだけの機能が使えるのは素晴らしいと思う」といった声が聞かれている。

キャンペーンの情報はこちら(5月以降の実施も検討中)

主催者講演

img8.jpg

2022年春、最新PCの注目ポイントはここだ

インテル
インダストリー事業本部
ビジネス・クライアントテクノロジー・エバンジェリスト
坂本 尊志

「コロナ終息後もテレワークを続ける」が7割

冒頭、坂本氏は日本生産性本部が2021年7月に行った調査結果を紹介した。「コロナ終息後もテレワークを行いたいか」という設問に対し、「そう思う」と「どちらかと言えばそう思う」と答えた人が74.1%に上った。その半年後の22年1月に実施した同じ調査によれば、それが80.4%に上がっている。テレワークを体験したビジネスパーソンは、今後もテレワークを望んでいる。

PCは新しい働き方にとって重要なツールだ。PCがオフィスから外へ出ることで、大きな変化が起きている。

例えば、対面による対応がかなりの比率でビデオ会議に置き換わっている。「PCは表計算やワープロなどの業務ツールから、コミュニケーションツールとしての性能が重視されるようになりました」(坂本氏)。また、社外のネットワークにさらされることで、セキュリティのリスクも高まっている。PCがオフィス以外に散在するようになり、その管理をどうするかが課題になっている。今日のビジネスPCに求められる機能は、かつてないほど高くなっているわけだ。

インテルはこうした課題を解決するため、インテル® vPro® プラットフォームを提供している。実はこれは2006年にリリースされたテクノロジーであり、歴史の中で繰り返し強化、洗練されてきたものだ。コロナ禍で企業が一斉にテレワークを進める中で、大きな注目を集めるようになった。

インテル® vPro® プラットフォームが実現する機能やパフォーマンスは多岐にわたる。コミュニケーションツールとしても重要な役割を果たすようになったPCを活かすための高いパフォーマンスとセキュリティ機能、PCのOSやアプリケーションを常に最新の状態に保つ遠隔管理機能、従業員の自宅にあるPCを遠隔からコントロールしてメンテナンスやヘルプデスクを可能にする機能などだ。

img9.jpg

インテル® vPro® プラットフォームが実現するPCの遠隔管理機能の例

インテル® vPro® プラットフォームであれば、PCがどこにあってもインターネット経由で電源を入れ、BIOSの設定からOSの復旧、暗号化機能「BitLocker」のパスワード入力代行、ブルースクリーン状態での操作、ユーザーとの画面共有、データの削除、 Windows のアップデートなど、幅広い作業をリモートで実現できる。これがあるとないとでは、企業のIT管理者の負担やヘルプデスクのコストに雲泥の差が現れるだろう。

更新作業を夜間に自動化、ネットワークと管理者の負担を軽減

インテル® vPro® プラットフォームを活用してPCの管理負担を軽減している事例は、枚挙に暇がない。今回の講演では、名古屋市にある名古屋市療養サービス事業団の事例を紹介した。約300台のPCを使用しており、昼間は組織内や患者とのビデオ会議でネットワークがフル稼働している。そんなときにOSやアプリケーションのアップデートを行えば、ネットワークが混雑して業務に多大な影響が出る。ビデオ会議の品質も低下し、業務ができなくなってしまう。

そこで、同事業団はPCをすべてインテル® vPro® プラットフォーム搭載のものに入れ替え、PCのメンテナンスを夜間に行うことにした。インテル® vPro® プラットフォームと管理サーバー、ソフトウエア等を組み合わせ、タイマー設定でOSやアプリケーションのアップデートを行う。作業は完全に自動化され、PCを常に最新で安全な状態に維持している。

「このような事例が急速に広がっています。ビジネスPCを選ぶ際のポイントは、導入後の管理にこそあります」(坂本氏)。会社にない状態のPCをどう管理するか。OSやアプリケーションを最新の状態に維持するにはどうすべきか。「管理面の効率をよく考えたうえでPCを導入してほしい」と述べ、坂本氏は講演を終えた。


About Joyk


Aggregate valuable and interesting links.
Joyk means Joy of geeK